留学システム

医師・医学生の方へ
To Doctors & Medical Students

HOME > 医師・医学生の方へ > 留学システム

留学だより

海外留学 - アメリカ ミネソタ州 メイヨー・クリニック(Mayo Clinic) -

アメリカ ミネソタ州

2017年4月1日~10月20日までの約6カ月半、Mayo Clinic, Cardiorenal Research Laboratory, Department of Cardiovascular Medicine のBurnett教授の研究室に短期留学させていただきました。

留学先のラボで取り組んでいる新しいナトリウム利尿ペプチドの1つであるCD-NP(Cenderitide)の研究結果についてまとめさせていただく機会をいただきました(Clin Pharmacol Ther. 2017 Dec11)
短期間とはいえ大変有意義な時間を過ごせました。

留学先のメイヨー・クリニック(Mayo Clinic)は毎年全米ベスト5に入る有名な病院の1つで、世界中から治療を求めてたくさんの患者様が来院されています。
現在3つのキャンパス(ミネソタ、アリゾナ、フロリダ州)がありますが、ミネソタ州Rochesterの歴史は19世紀にまで遡ります。Mayoといえば循環器が一番有名かと思いきや様々な分野で傑出しているようで、日本人留学生は循環器内科医が多いものの、心臓血管外科、消化器内科、外科、整形外科など入れ代わり立ち代わりたくさんの先生方が留学されていました。

メイヨー・クリニック(Mayo Clinic)

Mayo ClinicのあるRochesterは春から秋にかけては大変過ごしやすい気候ですが、冬季は-20℃の日も珍しくありません。しかし、自然にあふれ、安全な地域にあり、地元住民は親切で親しみやすく、大都市とは異なり(橿原市よりは高いですが)家賃も安く、田舎が好きな方には留学先としておすすめのところです。夏季は週1回出店や屋台、路上ライブを楽しめます。

Rochester Downtown & Plummer Building

留学して感じたことは、ある程度日本で研究の経験を積んでからのほうが、自分のしたいテーマを見つけやすくより研究生活が充実すると思います。若い先生方にはまずは、大学院に入って基礎研究でも、臨床研究でもどちらでもよいので一度は研究に携わってから海外を目指すことを勧めします。ぜひ、臨床だけでなく、積極的に研究に参加いただき、新たなエビデンスづくりに協力いただけたらと思います。

文責:川上利香

国内留学 - 国立循環器病研究センターレジデント心臓血管内科コース -

平成25年卒 寺﨑智志

私は平成25年に奈良県立医科大学を卒業し、平成27年に奈良県立医科大学循環器内科へ入局させて頂きました。奈良県立医科大学付属病院で初期研修、奈良県総合医療センターで1年間後期研修をした後、平成28年4月より国立循環器病研究センターレジデント心臓血管内科コースへ国内留学をしています。

国立循環器病研究センターは病床数612床(うち一般病棟499床)、診療科は①心臓血管内科、②心臓血管外科、③脳神経内科、④脳外科、⑤小児循環器科、⑥周産期科、⑦高血圧腎臓内科、⑧動脈硬化糖尿病内科があります。

循環器内科の医師のみで100人規模の大きな病院であり、心臓内科はさらに細かく分かれ(A:不整脈科、B:肺循環科、C:心不全科、D:冠疾患科、CCU、移植医療部)心臓血管内科コースは各科を3か月毎にローテートします。

私は国立循環器病研究センターへ来て現在3年目になり、4月からCCUをローテートしています。
CCUはセンターの中でも最重症の患者が入院する科で循環器救急の醍醐味を経験できる素晴らしい環境です。特にPCPSなど体外循環を必要とする症例を担当医として受け持つため、循環管理について大変深く学ぶことができます。さらに最近承認されたImpellaという新しい補助循環装置の使用も間近で経験することができ、日本の最先端の循環器診療を学べています。

また、国立循環器病センターは日本でも数少ない移植認定施設で、移植医療部での研修も、心臓移植症例や人工心臓の管理など、それぞれ担当医として、症例経験を積むことができています。この記事を読んでくださっている中には、今後の進路として循環器内科を考えている研修医の先生や、奈良医大の循環器内科に入局を検討していても、その後の進路に迷っている先生もいらっしゃるかと思います。

奈良医大の循環器内科では、奈良医大の関連病院での研修だけでなく、国内留学、海外留学などの進路があり、色々な施設での経験を持たれた先生が、奈良医大へ帰ってきて、チームとなって働いています。

私は2年前に国立循環器病センターへ配属となりましたが、それまでに奈良医大、奈良県総合医療センターで最初に教えてもらった知識や経験、技術が自分の医師としての根幹となっていて、それが今でも、とても役立っていると実感しています。


進路を決める際には、色々なことで迷うと思います。
私も、初期研修の終わりには専門科の選択を含めて、とても迷いました。

もともと学生として6年間育ててもらった感謝もあり、奈良県の医療に貢献したい気持ちもありましたが、同時に循環器の最新の知見も勉強したいという気持ちがありました。奈良医大の先生方は非常に教育的で、親身になって教えてくれますし、また、外に出て勉強したいと希望を伝えたときは、できる限りの選択枝を提供してくださり、今こうして勉強することができています。奈良医大の循環器内科として現在医師6年目になりますが、奈良医大に入局して本当に良かったと思います。

進路を決めるときのポイントはもちろん一人ひとり異なると思いますが、奈良医大の循環器内科の良いところは色々な先生がいて、入局してからの選択肢も広く、進路の先として間違いないのではないかと思います。
ぜひ、奈良医大循環器内科に興味を持っていただけたらと思います。

留学者リスト - 1995年以降 -

海外留学

藤本眞一
Cardiac Department, Royal Brompton Hospital, UK
坂口泰弘
Department of Pathology, University of Chicago, USA
赤井靖宏
Department of Medicine, Thomas Jefferson University, USA
岩野正之
Penn Center for Molecular Studies of Kidney Diseases, University of Pennsylvania, USA
岩野正之
Department of Medicine, Vanderbilt University, USA
上村史朗
Falk Cardiovascular Research Center, Stanford University, USA
川本篤彦
St. Elizaveth's Medical Center, Tufts University, USA
池田祐貴子
Children's Hospital and Medical Center, Washington University, USA
西野俊彦
Division of Medicine, Hammer Smith Hospital, UK
久保篤史
Institute of Gene Therapy and Molecular Medicine, Mount Sinai School of Medicine, USA
森本淳嗣
Section of Cardiology, Wake Forest University, USA
赤井靖宏
Department of Medicine, University of Pennsylvania, USA
竹田征治
Vesalius Research Center (VRC), Flanders Interuniversity Institute for Biotechnology (VIB), University of Leuven, Belgium
尾上健児
Harvard Medical School, USA
中川 仁
Institute of Physiology, University of Wuerzburg, Germany
添田恒有
Cardiology, Massachusetts General Hospital, Harvard Medical School, USA
川上利香
Mayo Clinic, Cardiovascular Medicine, USA

国内留学

鵜山秀人
筑波大学基礎医学系病理学
栗岡英行
富山医科薬科大学細菌・免疫学
赤井靖宏
国立循環器病センター研究所
松井一哲
大分医科大学生理学
森本淳嗣
国立循環器病センターレジデント
久保篤史
国立循環器病センター研究所
友田芳夫
国立循環器病センター研究所
桐山邦徳
大分医科大学生理学
井澤鉄之
奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科
神本有美
国立循環器病センターレジデント
濱野一将
国立循環器病センター研究所
川田啓之
東京大学医学部法医学
中谷公彦
愛媛大学医学部第2病理学
福原慎也
国立循環器病センター病理部
竹田征治
慶応義塾大学医学部病理学
原田幸児
国立循環器病センター 動脈硬化・代謝内科 臨床栄養部門
木田順富
康生会武田病院
染川 智
国立循環器病センター研究所 循環器形態部
高岡 稔
東京大学大学院医学系研究科 循環器内科
松井 勝
神戸市立医療センター中央市民病院 腎臓内科
堤 丈士
国立循環器病センター 心臓・血管内科
上田友哉
藤田保健衛生大学病院 循環器内科
中川 仁
熊本機能病院 熊本加齢医学研究所
守川義信
熊本機能病院 熊本加齢医学研究所
尾上健児
浜松医科大学 分子イメージング先端研究センター・分子解剖学研究部門
中田康紀
国立循環器病センター
石原里美
大阪大学 循環器内科
寺﨑智志
国立循環器病センター